のんきにうたかたの想いを綴ります。
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『血脈』 * 佐藤 愛子
血脈 (上) 血脈 (上)
佐藤 愛子 (2005/01)
文芸春秋

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大正、昭和、平成を駆け抜ける。
10数人の人生を供に駆け抜ける。

そりゃあ、くたびれますとも。

ここ一ヶ月
うんうんうなりながら黙々と読み続けていたのがこの小説。
佐藤家にまつわる事実をもとにした小説。

佐藤家の運命たるや、すんごい。
これ、事実だから書けるのだと思う。
こんなの想像の範疇を大きく逸脱するもの。
こんな家族、あっていいの???

男は女と金と嘘と酒、麻薬に溺れて
心中したり大往生したり。
女は耐えて堪えて泣いてわめいて
精神錯乱になったり寡婦となったり。

兄の虚言癖のせいで
実の弟が心中したり、
母と妾が同居したり、
父の色情で一家離散したり、
父が手をつけた女と息子が駆け落ちしたり。

なんなの???

親子3代、えらいことです。

わたしはここに登場するサトウハチロー佐藤愛子の異母兄)の作る
詩がだいすきで、
どんな人なんだろうかと興味津々で
読み進めたら、・・・。
あんなに優しかったり切なかったり甘かったりする詩なのに、
詩とは裏腹、想像絶する人生だった。

わたし自身、家族についていろいろ考えることがあって、
どうしていけばいいのか
迷いっぱなしだし考えっぱなしだったけれど、
この本を読んでひとつ、わかったことがある。

わたし、佐藤さんちに生まれなくって本当によかった。

この先、どんな風に家族が転ぼう
佐藤家とは比較にならないほど
うちなんて幸せなんだと、思える。

そんな佐藤家を唯一羨むとするならば、
みんなはっきりと想いを伝えるということ。
それが仇になることも多々あれど

人を騙しては金の無心を繰り返す息子
がこんな手紙を送っている。

「身分以上のことをせず、十円の収入があれば八円で
 暮らすようにすれば後日、天下に雄飛することが出来る。
 貧乏は決して恥辱ではない。
 貧乏は天がその人に与える輝かしい冠だと思え。
 金は精神の敵である。
 それが解らないなら死んでしまえ
 タカシ殿 父」

わたしは最後の一行に感心してしまった。
感心すべきとこでは、ないのだろうけど、本来。
息子に「死んでしまえ」って言えることに、
ほんの少しだけ羨ましいと思ってしまったのだ。

この遠慮のなさが家族なのだと思う。
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