のんきにうたかたの想いを綴ります。
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つなぐ、6年。
映画を撮影中、
それぞれのシーンを違う日に撮影して
後から編集でフィルムをつなぎ合わせると
ストーリーがつながらなくなってしまう時があるという。

それは、役者の顔がむくんでたり
日に焼けていたりするときなど
容姿に変化があるときで、
同じシーンでそれがわかると
ストーリーとは別の時間の存在に見ている側が
気がついてしまうからだ。

たとえば、6年の年月を経て同じ映画を撮るとしよう。

4人がけの机に
若者が3人。
黒髪の青年が2人と
前髪を切ったばかりの女が1人。

ひとりは映画に明るく
ひとりは洋服の研究をし
ひとりは日常の生活の中からストーリーをみつけることがすきだった。

3人でおいしいごはんを食べながら、
最近みた映画の話をしたり
青年ふたりが共通の友人のはなしをし、
女はビール瓶の外側をゆるやかにすべり落ちる雫を眺めながらその話にうなずいた。

そういう映画を、
前半の1時間を6年前に
後半の1時間半を同じキャストで6年後に撮影したとする。

映画だったらひとつの物語として成立させるために
役者は容姿の維持を努力しなければならないが、
それ以外は脚本もあるのでストーリーに変化はない。

それが、どうだろう。
現実の世界の話となると、
18歳のティーンネイジャーが
24歳になるということだ。
ぐるりのことがまるで変わる。

そういう状況で、かつてと同じシーンが成り立つだろうか。
同じ話に頷き、
同じ音楽を聴き、
同じテーマで話すことに喜びを覚えるだろうか。

なぜ、こういう話をするかというと、
わたしがこの話の登場人物だからで
6年越しに撮影した映画を完成させたようだったから。

6年前のフィルムが
あの夜のフィルムとぴたりと合わさる。

容姿が変わらない
着ている洋服の好みも変わらず
そして話す内容も変わらなかった。

それは変化も成長もないのではなく、
変化も成長もあった上でそれでもやっぱり変わらないということだ。

同じことばで
同じ美しさや
同じ時間を楽しむ、そういう3人なのだと思えて仕方なかった。

わたしは18歳から22歳くらいまで、
ふりかえるとちょうど大学時代に当たるのだと思うけれど、
すごく窮屈だった。
感じ方も考え方も小さくなっていたし、
なにより表現できずにいた。
持てるものを隠したかった気がする。
それは無意識のような意識的だったような、
どちらとも言いがたい葛藤があってのことだ。

もちろん、今だってうまくない。
とても不器用なやり方で不細工な自分をつくろうとしてる。

だけれど、それを外に現したりすることに
前ほどよりは臆病にならずに済むことも多くなってきた。
それはわたしの内の変化もあるし
わたしを受け入れてくれる側の環境が整ってきたことも挙げられる。

でも、なによりも安心できたのは
変わらない部分がすごくいいものになってきてるという確信が
少しずつだけれど持てるようになったこと。
そのことに、つきる。

つないだ6年前と
つながる今と
つなげる6年後、そういう白い光の線が見えた時間だった。

要するに、いい夜だったということ。



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この記事へのコメント
352. shogo   URL  2007/11/08 00:50 [ 編集 ]
あの夜はとても素敵で、
格別な出会いだったなぁ。
結構がむしゃらに突っ走ってきた毎日に
震えるような喜びをあたえてくれたのは
まぎれもなくまりえちゃんだよ。
また頑張れます。

本当 ありがとね。
353. しの   URL  2007/11/08 11:42 [ 編集 ]
わーすごい感動しちゃった。
素敵な日記だなぁ~
ちょっと久しぶりに人様の文章に心うたれてしまったよ
いい仲間に恵まれて幸せだね
きっと本当の友達ってこーゆーこと。
どんなに会えない日々が続いても、会った時にその空気が当時のままってこと
変わらない事にいつまでも笑えて、変わる事に熱く語れる。
大事にしてね
まりえも大人になったね☆ちょっと感激w
354. まりえ   URL  2007/11/10 19:28 [ 編集 ]
*しょーごちゃん
ほんとうにいい夜だったよね。
あの場にいたみんなが同じように感じてることがまた、嬉しいよ。
お礼を言われると困っちゃうのだけど、
わたしはなんにもしてなくって、
あの3人の調和っていうかそういうのがすごくいいの出してたと思ってるよ。
近々、海呑みを実現させるために、予定合わそう!

*しのちん
そうなの、恵まれてるんです。
いい仲間なんです。
大事にしてきたいって思います。
会うとそれまで離れてた時間がなかったことになるという点では、
ギター部のみんなも一緒で、
あーゆー濃い時間ってもうないと思ってます。
355. ふみそ   URL  2007/11/11 19:41 [ 編集 ]
とっても素敵な話でじんわり心があったかくなりました。
こんな素敵な友達がいるって幸せなことだよね。大学のときのまりえが窮屈だったのはなんとなーく感じなくはないです。。。でもその中でも私にとってはまりえに出会えたことはとても新鮮で意味深いものだったように思います。また、ちかじか会いたいものです^^
356. まりえ   URL  2007/11/13 22:42 [ 編集 ]
大学時代、窮屈だったのはわたし自身の問題で、
大学で出会った人たちはほんとうにみんな
すばらしい人たちばかりです。
今は会うことは多くないけれど、
それでもやっぱり大事な人たちです。
ふみちゃんもその中のひとり、なんだよー!

そうやっていつも遊びに誘ってくれたりして、
わたしのことを思い出してくれるってところも
感謝しっきりです。
ありがとう!
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