のんきにうたかたの想いを綴ります。
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ひとつに
文句なしの青空に、朝からくらくらした。

日差しも風も、なんもかもが
今日という1日に対してあらゆる予感を含んでいるようにしか思えないほど
わたしにやさしくしてくれてるのが、分かった。
「だから」、だ。だからわたしは今日、行くことを決めたのだった。

そもそも、昼間に一通のメールが届く。
その人はもうしばらく会ってない人で、
そういえば最近元気にしてるかな?と想いをめぐらせていた人でもある。
「今、屋上でひなたぼっこしてるよ。そうしたら急に顔が浮かんでメールしたよ」
だなんて、すごくうれしい。そしてここでも、やさしさ溢れてる。

こういう日こそ、迷うことなく進みたい。

目的地、高円寺に降り立ったら驚くべきことに大将がなくなってた。
建物がなくなって、ぽっかりと空いたあの場所をみると、
狭いとは知ってたものの、まさかこんなに狭いとは・・・。

そしてあの人たちに会いに入り口まで来たら、
外の階段にまで人、人、人がちいさくなって座ってる。
あー、もうあの人は歌い終わってしまったかもなとガラス越しに中の様子を
伺っていると、彼女と目が合う。
両手を自分の胸の前でちいさく広げて「セーフ」のジェスチャー。
そうか、まだ歌ってないということ?!

今日は日曜日。
歌うのは夕方になりそうだと連絡を貰ってた。
わたしは18時まで仕事であったし、どんなにがんばっても19時にしかたどりつけそうもない。
でも会いたかったし、もし彼女のうたが聴けないにしろ、
もう1人のだいすきな人のうたは聴けることは間違いがなかったので、
行くだけ行こうと思って来たのだった。

それが間に合っただなんて!!

彼女とはこの場所で
あとから必ずうたってくれるだいすきな人を通して知り合った。
もう2年も前のことだ。

彼女は今月、海の向こう側に暮らしの拠点を移すことが決まっていて
ついこないだ食事をしたときに、旅立つ前にもう一度だけ
一緒にわたしたちを結びつけてくれたあの子のうたを聴きたいと言い合っていたのだ。

それが今日、自分自身頼まれて少し歌うことになったのだよ、と。

わたしたちは、お散歩がてらにハミングしたり、
だいすきなあの子のライブで客席から一緒にうたったりはよくしてた。
だけれど本格的にリスナーを前に、ピアノとマイクを使ってうたうところは
まだただの一度もみたことがなかったのだった。

だから、最後の最後で間に合ったというのが本当に嬉しかった。

わたしは一番前、彼女の右端に座った。
彼女を挟んで反対側には、わたしたちを結びつけてくれたあの子と
その場所でいつでも待っててくれるお腹に新しい命を持つ、あの人。

そして、うたが始まる。

彼女の傍にいると、わたしはいつもこころ全部を任せてしまって
そうするとカラダの力も抜ける。いつでもリラックスできた。
どうしてこんなに、この人の傍は心地がいいのだろう、といつも不思議だったのだけれど、
その答えが今日、うたを、彼女の歌声を聴いてすぐにわかったのだ。

彼女の声をお湯に溶かして、
ゆっくりと全て飲み干したようにわたしのカラダの隅々まで行き届いて、
だんだん彼女とわたしがひとつになってくようだった。
気がつくと次から次へと涙がこぼれてきて、溢れてきて止まらなかった。

「Don't cry」「Don't cry」と繰り返しうたう傍で、
わたしはなかなか泣き止むことができなくて、仕方がないから泣くのは我慢しないと決めた。

うたう彼女と目が合っても、隠すことなくちゃんと泣いた。
彼女は「ぇえー、まりえ、泣いてんのー???」という驚きの顔で見てたけれど。

彼女とわたしがひとつになったというのは、
もちろん比喩でしかないのだけれど、
ただこの日、何度かわたしたちは姉妹に間違えられたという事実だけは、忘れないでおこう。

誤解がないように言っておくと、わたしと彼女はやっぱり似てないと思うのだ。
背丈も声もしぐさも、似たところはない。
だけど今日は会う人会う人に、「似てるねー、姉妹?」と訊ねられたのだ。
あともうひとつ不思議なことは、わたしのシャツの匂いをかいで「海の匂いがする」と言われたこと。
そのシャツは確かに彼女と海へ出かけたときに着ていたシャツなのだ。
もちろん、そんなのずっと前で、洗濯は何度もしてるのに。

それにしてもどうしてわたしの周りの人たちは、
こんなに素敵な声を持ち合わせてる人たちばかりなのだろう。
次にうたう、いつものあの子を見ていても、また泣けて、泣けて。

そういえば、最近、ちゃんと泣いてなかった。
たまには泣いて、全てを洗い流さないといけない。
浄化しなきゃ、真っ黒になってしまうもの。
泣いて、またやさしい気持ちを取り戻せたかな?

たった一杯のライオン・スタウト。
きっぱりとした黒ビール、それだけでずいぶんいい気分になってしまった。
帰るときも、すきな人、みんなにハグとキスして、
いい気分のまんま家路。
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