のんきにうたかたの想いを綴ります。
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『スティル・ライフ』 * 池澤 夏樹
著者はとにかく有名だけれど、
ずっと手付かずにいました。

読まず嫌いというわけではなかったのだけれど、
ただ作品に触れたことはありませんでした。

だけど、この間手にした坂崎千春さんの
片想いさん』に
この『スティル・ライフ』も紹介されていたので読んでみることにしたのです。

やっぱり待って貰っていたんだな、という感じです。
22歳の今、読むからこそ意味があったように思えます。
主人公の年齢は具体的には記されていないけれど、
訴えてくるものがある。

大事なのは、山脈や、人や、染色工場や、セミ時雨などからなる外の世界と、きみの中にある広い世界との間に連絡をつけること、一歩の距離をおいて並び立つ二つの世界の呼応と調和をはかることだ。
 たとえば、星を見るとかして。


坂崎さん自身も冒頭の何行かを抜粋されていて、
世界ときみに関する叙述について想いを寄せてらしたっけ。

世界の方はあまりきみのことを考えていないかもしれない。
わたしは、この一文に、なんだか元気づけられてしまったのだけれど。

文庫本は
この「スティル・ライフ」ともう一遍収録されています。
それが「ヤー・チャイカ」。

わたしはこっちのお話も楽しめて読むことが出来ました。
なんてたって、タイトルがいい。
このタイトルにピンとこられる方は宙好きでしょう?
これは宇宙から地球に向けてのコールサインなんです。
ソ連飛行士たちの。

ヴォストーク1号 ガガーリン    ケードル(ヒマラヤスギ)
ヴォストーク2号 チトフ      オリョール(ワシ)
ヴォストーク3号 ニコライエフ   ソーコル(ハヤブサ)
ヴォストーク4号 ポポヴィッチ   ベルクート(イヌワシ)
ヴォストーク5号 ブイコフスキー  ヤーストレプ(タカ)
ヴォストーク6号 テレシコワ    チャイカ(かもめ)

こんなふうに決められてたみたいなんです。
ベルカストレルカもそうだけれど、
あの頃のソ連アメリカ宇宙プロジェクト
知れば知るほど胸が詰まる
きっと儚さがつき纏うのがよくないのだと思います。

そういう壮大な話に
興味は持ってしまうのだけれど、
でも、少し胸に詰まるあの感じが
小説としてはっきりしているようなお話でした。

もっともっと、
この人の作品を読まなくっちゃと思いました。
読むなら、だ、わたしは!

スティル・ライフ / 池澤 夏樹
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