のんきにうたかたの想いを綴ります。
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掌に、おさまんなくて、いいものたち。
23時04分から15分までの間、
わたしは自転車をこいでいた。

北から南に向かって、
右足と左足を交互に踏み込む。

秋そのものの、
松虫と鈴虫の合唱。

空には闇夜にくすんだ灰色の雲。
残りの空間には、
この夏ほとんど姿をくらましていた、
たくさんの星々。

ゆるやかなスロープ。
両足を止めて、車輪の回転を傾斜に委ねる。

チカラを抜いて、
頭の中を視覚伝達により送り込まれる
ビジュアルにだけ、集中するように切り替えた。
すると、
南と西の間に
すーっと
星がこぼれるのをみた。
掌ひとつぶんくらいの静かな青白い明かり。
低音から高音へと
鍵盤の上で指を滑らすように
音のカーテンが頭の中で揺れた。

自転車が空を切って進む。
風が生まれた。

こういうのは、
100万年後の未来科学でもってしても
写真や映像の中に閉じ込めておきたくはない。

例え閉じ込めておくことによって
いつでもすきな時に繰り返しみられることになろうとも
「その時」にみたことが大事なのだから。

自転車にのっていて、
ひとりで
夜の中を突き進んでいた時、
前もみないで
星空を見上げていた時、
「その時」だからこそ。

流れ星をみたら願い事。
そんな風に教わったけど、
今なら解る。
願い事なんて必要ない。
星が落ちる瞬間に立ち会うことのできた幸福を
後から星の神様に感謝するだけ。
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この記事へのコメント
116. cno   URL  2006/09/20 09:21 [ 編集 ]
詩人だねぇ
素敵な文章だねぇ
胸がキュンとしてしまったよ☆
でもそうかもね。流れ星に願い事なんていらないのかもね。
その瞬間の幸せに比べたら、願いをかけなきゃないんて思いは小さいもんです
117. ミカ   URL  2006/09/20 22:33 [ 編集 ]
流れ星、もう何年も見てないや。
星空好きなら『プラネタリウムのふたご』はなおさらおススメ。
プラネタリウムの解説員・泣き男の話がしみるはず。
119. まりえ   URL  2006/09/20 22:49 [ 編集 ]
*しのちん
流れ星みたらぞわーっと風が走ったの。
なんてゆーか、ああいう感覚的なものって言葉では説明しにくいんだけどね。
写真で撮れないかわりに、メモ、メモって慌てての走り書き。
今読み返すと、もうちょっと書き直したい。
けど、ライブの感情なので、ほっときます(笑)

*ミカさん
昨日はありがとうでした。
流れ星をみるまでは、記事は良純で決定だったのに、あわてて差し替えました。
いしいさんの本、大切に読みます。
23日には「すいか」のシナリオブック持ってきますね!
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